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happy life with aroma
~* holistic aroma salon H【a∫】のブログ * ~

力を借りる~息子の事故振り返り~

今日も温かな1日。

ホリスティックケアのお客様でしたが、久しぶりに暖房なしでのトリートメント。
私も気持ちがよかったです♪

チャンピサージでもアロマのトリートメントでも、集中して行っている時の
自分の手の感覚を味わうのが大好きなのですが、
息子の事故のときは、その感覚はまったく別のものになりました。

車椅子で対面して、息子がそのままベッドに横になったのはもう深夜、
すぐに寝息を立てて眠り始めました。

腎臓と肝臓のケアで頭がいっぱいだった私、夫が一時帰宅して戻ってくるまで、
その部分への愉氣を試みましたが、まったく手が入らない、初めての感覚でした。

手が入らないというのは正確ではないかもしれませんが、
身体と手が一体化するような独特な感覚が全くなく、なにも通わない感覚。

それはとても恐ろしい感覚でした。

何もできない。。。そう感じたとき、やっぱり他の力を借りないと今は無理、
そう思いました。

夫と交代で帰宅して、まず手にしたのはヘリクリサムの精油、
そして蒸留したばかりの石菖蒲の蒸留水、カモミールの蒸留水、など、
土鍋でご飯を炊きながら、明日の国分寺でのレジュメと材料の準備をしていました。

主催の吉成さんには、病院へ駆けつける電車の中で連絡をしていて、
「講座のことは考えなくていいから、息子のことに集中して」と
メッセージをいただいていたのがとてもありがたく、私自身も
そのときに本当に講座ができるのかかなり不安だったものの、
とにかく準備だけでも、という思いと、息子が病院にいるあいだ、
私が少し離れる時間があった方がむしろいいのかも、という思いが
不思議とありました。

2時間ほど横になってみましたが、ほとんど眠れず、
炊いた3合のご飯をすべておにぎりにして、朝病院へ。

そこには、一夜開けて、打撲で顔が腫れ上がった息子の姿がありました。

1ミリも目があいておらず、腫れ上がったため鼻は埋もれ、
それでも彼からは目が見えているようで、私の顔を覗き込むように
近づいてきました。

その姿になぜか懐かしい感覚。。。どこかで見た顔。。。そう、
生まれたてのお腹から出てきたばかりの、新生児の時の息子の顔。

その顔を見たとき、、私の体の中で何かがちょっと変化したのを覚えています。
それが何だったか気づいたのは、数日後のことでした。

その後、形成外科の先生が息子の傷の状態と処置の仕方を
教えに来てくれました。

私も初めて息子の傷をみることになります。

変な話ですが、包帯が外され、生々しい傷を見たときに、
私は心の中でガッツポーズをしました。
もちろん傷は深く、治ったとしてもその瘢痕がかなり
残るような深さでしたが、なぜか根拠のない自信がこみ上げてきました。

そして病院の治療方針が、
湿潤法(かさぶたをつくらず浸出液でなおす方法)というのもありがたく、
結局病院から処方されたのは、ワセリンのみ。

さらにそれまでまったく泣かなかった息子が、傷が空気に触れ、
処置をするときの痛みで初めて声をあげて泣きました。
救急搬送されて傷の処置をされているときも泣かずにいたと
看護師さんから聞いてかなり心配していたのですが、

「痛いよー痛いよー先生、なにするんだよー」

泣き叫びながら、暴れて悪態をついている息子をみて、正直ほっとしました。

そんな息子の姿と傷をみながら

「痛いよね、頑張ってるよね、泣いていいよ」と繰り返す声をかけながら
心の中で”国分寺に行こう”、そう決心しました。

枕元のタオルにヘリクリサムを垂らし、ブレンドしたハーブ水で湿らせ、
相変わらず手を充てても通わない自分の感覚を確認して、
息子と夫をハグして、病院をあとにでかけました。

* * *

今日は地元の駅の再開発の最終段階のグランドオープンの日。

夫の帰りが遅かったので、迎えにいった息子と二人、
オープンしたての店舗などを見て回りました。

事故の日はまだまだ日が短くとても寒い日。
小雨も降り出し、救急車を待つ間、見知らぬ人がご自身の傘を置いていってくれました。

日が延びて、温かなこの空気の中で息子の手を握って事故現場の
すぐ近くをウインドウショッピング、なんだか幸せな時間。

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素敵な週末をお過ごし下さい。

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Study & LIVE

気持ちの良い青空の日。

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神田へ、今年初めてのAPU定例会。

毎年APUで講座をしていただいている、精油の化学の 三上杏平先生の講義。

近年注目されているP450について、そして関連して、
精油にも含まれる化学成分と薬とのバッティングの可能性について。。。

かなり最新の情報を元に、三上先生がさらにピックアップしてくださった
内容を学べる贅沢。

私たちセラピストができることは大きいけれど、医者でも薬剤師でもない。
でも医療や薬のことも考慮して、慎重にやっていく必要性。

実は慎重でなくてはならないのは、精油だけでなく、
日用品、特に香気成分を含んでいる洗剤なども、大きな分野だと
思うのですが、まずは、自分たちができることから。

日々是勉強です。

久しぶりの三上先生を囲んでのお昼ご飯、私は豚のブルーチーズソース。

に加えて向かいのちえみさんのパスタを分けてもらって欠食児童のような。。。?

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カフェ仕事をした後、さまざまな調整が入り、夜に銀座。

急遽、うすき友美ちゃんと待ち合わせして、
久しぶりのオーバカナル。。。

ゆるりと食べてから、3回目になるでしょうか、白河三來さんのライブに銀座キグナスへ。

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ご本人の喉の調子は今ひとつだったようですが、
私は今までで一番伸びやかで、自由に唄っている、自由な三來さんと
その歌声に大満足。

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3人で記念撮影。

気がつけば私のカメラには葉っぱと食べ物しか写ってなかったので
みなさまのお写真をお借りしました。

最近仕事のスケジュールや調整やらで気を抜いていなかったので、
なんだかちょっと気分転換になった日。

リフレッシュして、さて明日も楽しみ♡

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さとやま農学校#4

気持ちの良い青空。さわやかなお天気。

朝のラッシュにまみれて息子と相模湖へ。

今までの3回とちょっとルートを変えて、かつて勤めていた会社の駅で
乗り換えたら、軽くデジャブ。
そう、20年以上前の4月、新入社員だった頃から変わらない、
この駅の通勤時間のこの匂い、空気。

匂いって不思議だなぁと感じつつ、立川の殺人的な混雑から息子を守るのに
必死で相模湖になんとか到着。

そんなこんなでバスから見える山並みや湖が、何かと心に染みてきます。

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2週間前の前回が雪だったことを思いだし、ちょっと不思議な気分。
前回はハウスの中だったので約1月ぶりのこちらの畑。

緑の絨毯が広がり気持ちいい!

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今日は種まきを中心に、芽がわさわさと出てきたじゃがいものうねの土寄せなども

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こちらは息子撮影♪

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息子も相変わらず自由な感じで、ちょこちょこと大人の作業に
ちょっかいを出しつつ、自分の世界で遊んだり。

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私物の鍬を・・・スミマセン。

ランチは今日は里山の恵み!掘りたて筍とこごみの白和え、そしてお吸物も筍!

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息子の誕生日祝いに買ったアカシアの木の皿、ちゃっかり自分用にも購入して
今日はそれでランチを。

やっぱりちょっと小さいおじさん風な息子。

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このあとは、作業のあと近くのウドの群生地に探検。

なぜか息子が隊長に、女性たちを引き連れていく、の図。

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キジも見ました♪

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とにかく葉っぱたちが元気で、美しくて、ウグイスの鳥の声も綺麗で
里山を満喫した畑仕事日和。

これからの収穫がとても楽しみ♪

この農園に息子と来ていることも、ある意味奇跡。

昨日の記事、誰も読まないと思って書いていたら、反響があって
ちょっとびっくり。
読んでくださっている方ありがとうございます。

今日の振り返りはすみませんがお休みです。

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試練の夜~息子の事故振り返り~

昨日に続いて少し振り返りを。

事故現場に居合わせた夫と、駆けつけた園長先生とが乗り合わせ、
息子は救急車で小児救急では有名な病院に搬送されました。

銀座松屋から電車とタクシーで病院に私が駆け付けたときは、
おそらく1時間以上たってからだと思います。

地元の駅まで戻り、タクシーに乗るために、改札を出た私、
タクシーを拾うところと逆の方向に歩いてしまいました。
ふと気づいて引き返そうとしたそのとき、パトカーの光が目に入りました。

まさに息子の事故の現場検証中。。。挨拶するわけにもいかず、
ちらりと横目で状況をみてすぐに引き返しましたが、
そのときも「大丈夫」と心に言い聞かせていました。

病院の救急病棟にたどり着いた時、
携帯電話で状況の連絡を取ってくれている園長先生、
そして憔悴した夫の姿。

「ぜったい大丈夫だから」となぜか言う私。

息子は緊急処置とCTを撮り、まだ処置中で姿はありません。

CTではほぼ問題ないだろうということで、
とにかく脳と内臓のダメージを心配していた私は少し落ち着きましたが、
遠い昔交通事故で数日後に亡くなった友人を思い出し、まだまだ不安。

意識はずっとあるということで恐怖によるダメージも相当なものと予想していました。

しばらくして少し落ち着いた夫から、

「CTの造影剤のサインは緊急だからしたけど、破傷風は待ってもらってるよ」と

云われました。
そうか、破傷風。。。主に外傷、ということでまず破傷風のワクチンを打ってください、
とのことだったようです。

以前も何かのときに書いたと思いますが、
現在のところ息子はワクチンは受けないという選択をしています。

もちろん賛否両論あると思いますし、私自身も絶対受けないというより、
今は受けないというスタンスでここまで来ています。

よくワクチンに関しては個別にご相談を受けることがあるのですが、
その際も「答えは私はわからないし、うけるかうけないかというよりも、
親たちがどういう考えでいるか、納得しているか、そのスタンスをきちんと
話し合うことが大事なのでは」とお伝えしています。

私自身も悩んだ時期もありましたし、あまり頑なになるのも、と思う時もありました。

ただ、今、事故で肝臓や腎臓がダメージを受けているこの状況で
ワクチンは受けさせたくない、というのがその時の気持ち、
一応夫にもそれを伝えたところ、同じ考えだということでした。

もしもこれが海外や見知らぬ土地だったら別の結論を出していたかもしれません。
ただ、いつも転げまわったり、時には口に入ることもある土、
私自身の中には迷いはありませんでした。

まだ息子に会えないまま、医師からのお話、破傷風についての説明、
危険性、最悪の場合の話を夫婦でじっと聴くことになり
内臓のダメージがまだ未知数な時にこの選択をしなければならなかった
この時間は、かなり試練の時でした。

救急措置をしてくださった外科医の方とぶつかるのも不本意で、
説明することは医師としての責務でもあるのです。
それでもやはり、私たちは接種を拒否しました。
この時、夫がきっぱりと言ってくれた言葉を、私は今でもはっきり覚えています。

目の前で我が子がひかれた、この状況で、よく言ったと密かに私は
心の中で感動していました。
同時に、夫の精神的なケアもかなり必要になるなと覚悟をしました。

救急医の方もかなり不満そうではありましたが、結果的には
「何があっても病院や医師を訴えない」という確認書を作成して、
私たちはそこにサインをしました。

車いすに点滴をつけた状態で息子が現れました。

たぶん、何かを話したと思いますが、そこは私は覚えていません。
無事に話をしている姿と、包帯でぐるぐる巻きになった頭の下の傷が
どんな状態なのか、そんな複雑な気持ちでいっぱいでした。

ところが看護士さんに付き添われベッドに向かった息子、
手を洗うことを促され、それを手伝ってくれた看護士さんが
濡れた手で息子にさわろうとしたそのとき、

「ちゃんと手を拭いてから触ってね。冷たいから。」

そう息子が看護士さんにやさしくいいました。

この状況で看護士さんにつっこみをいれている、ある意味
息子らしい姿がそこにありました。

そしてベッドに入った後も、その時期にブームだった、反対言葉を言ったり
しているのをみて、どうやら頭を打ってはいるけれど、
傷は外側に行ったようだと感じました。

息子の姿が見えるまで、園長先生はずっとそばにいてくれて、
以前記事に書いたような、今でも私がよく思い出す言葉の数々を
かけてくれました。
それだけで私たちはどれだけ救われたか、と思っていたのですが、
この時点で息子が、ここに書いたような会話ができるくらい、
かなり自分を取り戻していたのは、実はこれも園長先生のプロフェッショナル
ならではの対応があったからだというのは、私はつい最近気が付きました。

その話はまた後日。。。

ただ、CTに問題はないけれど血尿と肝臓の数値が異常だという事実も
訊かされました。

そのためしばらく入院ということが決定し、入院手続きをしつつ、
夫と交代で一度家に戻り、必要なものを用意することになりました。

この状況をどうみるか、
肝臓と腎臓については、もしかしたら後遺症が残るかも、
かなりシビアな状況も考慮しなくてはならないと思いました。
もちろん私は医師ではありませんが、
頭の中にはやはり、家に帰ったらあれとあれを用意して。。。と
具体的な精油とハーブの種類をかなり考えていました。

同時に、この状況を伝え、冷静にアドバイスをもらえる
信頼している植物療法の先生や仲間たちに連絡をしました。

幸いにもその後明け方に私が家に帰るまでに、返信をくださったので
私も少し客観的に考えることができました。

こういう状況ではありましたが、入院が決まり、
スーツ姿の夫が先に着替えに帰ることになったとき、私は夫に
ご飯を精米して洗ってつけておいて、とお願いしました。

精米して水に浸けておいてくれたら、私が交代して帰って、
土鍋で炊き上げ、おにぎりを作って持ってくることができる、そう考えたからです。

銀座の松屋でお昼休憩でランチを食べてから、何も食べていません。
夫もおそらく同じ状況だったでしょう。

帰りにコンビニに寄ることはできても、そこで食べる食事が、空腹を満たせても
ダメージを受けている私たちを救うとは思えませんでした。

まぁ、そこまで考えられるくらい状況が落ち着いていた、ということでも
ありますが、ここからの長丁場、私たちが何を食べて乗り切るか、
私の意識は、結構そちらにも向いていた気がします。

今日はこんなところで。。。数回位で振り返ろうと思っていたら
ずいぶんと長く。。。まぁ私の記録でもあるので、読んでくれている人がいたら
ごめんなさい。

写真は、トトラボでとってきたハナダイコンの花びらの色素を
今日、息子が、お酢と重曹で三色にしたもの。

記事とはなんら関係ありません。。。(笑)

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第1回「ケルトの植物」読書会

先ほどの記事からちょっと続きます。

そんなこんなで午後から雨風が強くなり、春の嵐となった「穀雨」の日。

午後から愛読書 「ケルトの植物」の読書会の第1回目をアッシュで開催。

いらっしゃる皆様は大変だけれど、
実は結構いい日に始まるなとちょっと身震いしたのを覚えています。

今日は11名の方がご参加。

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この本の訳者のお二人でもある尊敬する手塚千史さん・高橋紀子さん、
そして、この会を開催するにあたって、
色々とご相談に乗ってくださりアドバイスをくださった、村上志緒さん、京ケ島弥生さん、
そしてさまざまな主に植物療法のプロたち、経営者の方達、など、
なんだかすごい面子になっちゃって焦る。。。というのが正直なところ。

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ただまぁ、慌ててもあまり解決にならないので、ここは得意の?開き直り。

そして知らないことを知らない、といえない雰囲気にはならないように、
と気を付けましたが、私がそんな心配をするよりも先に、
皆さま積極的に発言されていたようでさすが。

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みなさんそれぞれ緩いつながりだったり、久しぶりの再会だったりと
あちらこちらでご挨拶。

こちらのお二人も久しぶりの再会だったようで♪

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時に激しい雨音を訊きながら、さまざまなところに想いが及ぶいい時間。

主催としては、初回ということで進行など色々なことが気になったりで、
ちょっと注意力散漫な感じではあったかと思いますが、
それでも一つの事項について、複数(それも10名以上!)で
考える場の必要性、そして1つの植物がもつ突然性、必然性なども考えていました。

この読書会をしたいなと思ったのは数年前。

たとえご参加の方はお一人でも続けていきたいなと思っていたこの会、
さまざまな経験やアドバイスから、今日のこのタイミングで
スタートがきれたに心から感謝。

ありがとうございます。

次回5月の日程は追ってご連絡させていただきますね。

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