2018年の春分の日、
正確には昨夜夜更かししている最中にまさに黄経0度、宇宙元年。
そして雪の春分の日。
3月に雪なんて。。。という声を今日も何度か耳にしたけれど
私には3月の雪はとても思い出深い。。。というのも
10年以上経った今でもちょっとまだ軽く感じてしまう位、
悲しく、でも、大切な記憶があります。
頭に蘇るその記憶を感じながら
少しゆっくりめに支度をして、上野へ。
日本の薬草について、
体系化されたコースを受けることにした昨年、
今日がそのコース初日。
また偶然にも会場が、かつて(もう30年近く前!)アルバイトで
営業をしていた時に担当地区だったところ。
真夏のアルバイトで、飛び込み営業、という今思えば
なかなかハードだった毎日、
様々な業種の入っている雑居ビルを一件一件回っては
広告の営業をかけるという仕事。
まぁいろんな業種があるものだ、といい勉強をさせてもらいました。
あまりガラがよいとは言えない地区、でも本当に怖いのは、
世間的に怖いと言われている業種よりももっと別のものだ、
ということも身をもって知らされました。。。
うん、今思い出しても結構怖い思いをしたかも(笑)
そしてアルバイトの小娘にも、きちんと話をしてくれる、
そんな社長さんもいたことも、しっかり覚えています。
。。。と思い出に浸る間もなく、2時間×2コマ、
ひたすら日本の薬草についての座学。
まさに今までの知識の体系化、という時間だけれど、
そこには、今までの別の立場を通じて語る言葉を
聞けるという経験の嬉しさと、
体系化することで、文字化することで、
失われてしまうかもしれない大切なことがあるという
一種の悲しさと、
いろんな想いをもって聴いていました。
一番大切なのは、生の声、生きた情報。。。
現場以外でそこを伝える時の危うさ、
でも伝えなくては失われてしまうかもしれない事実、
学問として成り立った時の、利点とそうでないもの。。。
ある程度の覚悟をもって受講したコースだけれど、
やはりそのあたりのことは頭を離れません。
だからといって、コースや講師のお話が良くないとか、
そう言う意味ではないです。
ただこれを例えばこれから、
私を含めて伝えていく立場になるとしたら
そこは危険なのではないか、
そんなことを考えながら。。。
まだまだ冷たい雨の中を国分寺へ。
以前からお話を聴きたいと思っていた、
日本人で唯一のチベット薬草医、小川康アムチのお話。
スロースクール夜間部にてシリーズで開催の2回目。
ここではかつて、八女のベチバーや北海道のハマナスの話の
ナビゲーターを務めさせていただいたこともあります。
今日はアーユルヴェーダの講師もされている広瀬敦子さんの
ナビゲートで、カブリツキ席でゆったり。
薬剤師として医薬品業界に関わりながら
ヒマラヤの薬草の生きた実習と、
チベット語と、10年間の現地での暮らしと
人との関係を築いてきた言葉には、
どんな知識よりも説得力のある
薬草の知恵と文化、想いを感じることができ、もう大興奮。

そして並べられた薬草と日本の薬草と、
ケルトの植物やさまざまなこととつながることと、
いろいろまだまだ大興奮。

聴きたいこと、整理したかったこと、いろんなことが繋がって。。。
ある意味、昼間の薬草を学ぶ時間と対極だなぁと感じつつ。
どちらがよい、わるい、ということではなくて、
いろんな意味で今の薬草にまつわるあれこれの縮図を
見たようなそんな一日。
いずれにしても薬草についての話を聴き続ける、贅沢な時間。
そして、今回はニアミス続きで無理かと諦めていた
ボタニカルグリーンさんの新作をゲットできた幸運と
チベットの薬草の知恵が散りばめられた素敵な本と素敵な出会い。。。

ありがとう♡